カスタムバイクは売れないって本当?査定ポイントを押さえておけば高額買取も可能です!
バイクを買取・下取りに出した場合、カスタムバイクよりもノーマル車両の方が高額になりやすいことは事実です。時にはカスタムであることを理由とし、「カスタムバイクは売れないんですよ…」などと言われ、車両評価を下げられてしまうこともありますがこれは果たして本当なのでしょうか?
管理人がこれまでの経験と中古バイク市場の現状から言わせて頂きますと、状況と売り方次第ではノーマル車よりも買取査定額が高くなることも十分有り得ます。
今回は、「カスタムバイクの評価に関する基礎知識」と、「高額買取を可能にするためのポイント」について解説させて頂きたいと思います。中古バイク業界と買取業者の事情を知り、賢くお得に高額買取を狙いましょう。
カスタムバイクはなぜ低評価になりやすい?買取業者関係者に本音を聞いてみた!
そもそも、カスタムバイクが売れないとされている根拠について、私たちユーザー側には情報が足りていません。
買取業者などから簡単な理由の説明を受けていたとしても、商売には「儲かるためのノウハウ」があるわけですから、そこに関係することは教えてくれない可能性だってあります。まずは買取業者の事情を確認する意味で、管理人の知人を介して某大手バイク買取業者BBのスタッフに本音と事情を聞いてみました!
以下、管理人とBB社スタッフの方(便宜上、” B”とさせて頂きます)との会話を抜粋してお届けさせて頂きます。
買取業者の本音その1・カスタムバイクは値段がつけにくい
管「実は私、ヤマハのSR400をライトカスタムして乗っていたのですが、ある買取業者に「カスタムバイクは売れないので高く評価できない」と言われたことがあるんですが、これってどうなんですかね?」
B「そうですね。ざっくりしすぎた説明ではありますけど、それは一応事実です」
管「一応、ということは、他にも理由があるわけですか?」
B「痛いところ突いてきますね(笑)まぁお酒の席だから話のタネということで…。
実際に私たちがバイクを買い取る際、基準としているのは業者オークションの相場価格なんですよ」
管「あぁ、BDSとかJBAですね」
B「この業者オークションもそうですが、それ以外でも中古バイクの相場価格って、フルノーマル状態を基準にしているんですよ。
そのため、カスタム箇所が多ければ多いほど相場価格から現車の価値が判断しづらいというのが本音ですね」
管「ということはアレですか?よほどの自信がある場合でない限り、目利きミスで赤字取引になってしまう恐れがあると?」
B「そういう解釈でOKです。私たちは宮仕えですから、勤める会社に赤字を出させてしまうとそれが給料に響いてくるので…(苦笑)
また、査定スタッフに権限がないところも少なくないので、査定スタッフの知識と本部の理解があるところでないと正直値段がつけられないというのが本音ですかね」
買取業者の本音その2・自分でカスタムしたバイクは買い手を選び過ぎてしまう
B「カスタム全てが悪いということはないのですが、実際問題としてそのカスタムバイクのオーナーによるオリジナルカスタムってものすごく判断が難しいんですよ」
管「え?どういうことなんですか?」
B「いやね、クルマもそうですがバイクをカスタムする人の目的って、根本的に「自分の好みに合うようにパーツを組んでスタイルを変える」わけじゃないですか?」
管「そうですね、人によって考え方はそれぞれだとは思いますが、おおむねその通りだと思います」
B「ここがね、正直言って本当に難しいんです。このカスタムバイクがもの凄く支持されるのかも知れないし、逆に見向きもされないかも知れない。ある意味ではそれがカスタムバイクの面白さでもあるわけですが、私たちの立場から言わせてもらうと、ギャンブル的な要素が強すぎて査定しづらいんですよ」
管「ははぁ、何となくおっしゃりたいことは分かります。つまり、「買ってくれる人がいるかどうか予測できないカスタム車は赤字が出ないラインでしか買取できない」ってことですね?」
B「そういうことです。だからカスタムバイクの査定額が低い買取業者はノーマル車両のみを優遇してしまう傾向にあります。これが良いか悪いかは私の口からは言えませんが、難しいところですよね」
買取業者の本音その3・カスタムのタイプによってユーザーの評価の差が大きすぎる
B「それとカスタムバイクの見た目はものすごく重要ですね。これによって本当に価格差が激しいです」
管「あぁ、それは何となく理解できます。パーツの取り付け方が雑だったりしたら見栄え悪いですもんね」
B「うん、まぁそれも理由のひとつなのですけど、例えばバリバリのレーシングカスタムってあるじゃないですか?そういったバイクを見たとき、どんな印象を受けます?」
管「印象ですか?うーん、”走り屋仕様だなぁ”と思いますかね、私の場合は」
B「そうですね、正解です。例え話になりますが、ノーマル車を誰もが無難に履けるスニーカーだったとしますよね?ですけど、そういった性能重視のカスタムバイクはプロ仕様のスポーツシューズになってしまうんですよ」
管「ユーザー側が求めている以上の付加価値がありすぎるってことですか?」
B「大体そんな感じです。買い手は気楽に履けて手頃な価格で買えるスニーカーを買いに来ているので、高価で必要以上に高性能なスポーツギアは自然と売れ難くなってしまいますよね。カスタムバイクはまさにそんな感じなんですよ」
管「なるほど、言い得て妙ですね。ユーザーの評価が分かれすぎてしまうことで、却って売れない可能性の方が高くなってしまうと」
B「そういうことです。アメリカンバイクやビグスクであれば、性能重視でない分評価しやすいのですが…。こうした諸々の事情があるため、多くの業者がカスタムバイクに高値をつけられないというのが本音なんですよ。かと言って、査定を申し込んできたオーナーさんに業者オークションのことは言えませんし(苦笑)」
カスタムバイクを高く売るにはちょっとしたコツが必要!ポイントを押さえて高額買取を狙おう!
お酒の席でB氏に本音を聞かせて頂いたものを抜粋させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
管理人的には業者オークションを参考にして値段を決めるというあたりが生々しいと感じました。続けて、B氏より聞き出した「カスタムバイクを上手に売るためのポイントについて」を抜粋させて頂きます。
現在、カスタムバイクの売却を検討されておられる方は、一度ご自身でチェックしてみましょう。
カスタムバイクを高く売るポイントその1・愛車についているパーツを分析する
B「カスタムバイクを上手に売りたいのであれば、最初にしておきたいのは愛車の自己分析ですね。ついているパーツにより、カスタムバイクの評価額は大きく変わりますから」
管「具体的にはどんな感じですか?」
B「メーカー純正のノーマル状態をプラマイ0とした場合、マイナーメーカーのものはもっとも評価が低く、却ってマイナスになります。
汎用性がないという見方をすれば、ワンオフのパーツもこれと同じ判定をされてしまいます。」
管「ワンオフのパーツはオンリーワンのオーダーメイドですもんね。何となく分かります」
B「逆に評価が高くなるカスタムは、オーリンズやヨシムラ、モリワキといった有名メーカーのものですね。有名で高価なパーツですので、取り付け方法さえ適切であればこれは大きなプラス材料になります。もし電話などで買取業者に査定してもらう場合は、こうした高額パーツを全てメモしたものを読み上げて事前に説明しておくといいです」
カスタムバイクを高く売るポイントその2・買取業者を絞り込む
B「これはあくまでも私の立場からの意見ですが、カスタムバイクに限っては買取業者を絞り込んだ方が無難です」
管「一括査定とかではまずいのですか?」
B「いいえ、ちょっと言葉が足りませんでしたね。有象無象の業者に片っ端から査定を依頼するよりも、カスタムバイクに強い買取業者を複数選んで依頼するべき、が正解ですかね」
管「カスタムバイクに弱い買取業者を混ぜるよりも、強い買取業者を吟味した方がいいという事ですね?」
B「そうです。査定の相談をする時間的な労力もそうですが、同じことを説明する作業を繰り返していくと、売主さんの方が先に参ってしまうんですよ。特に現車査定に来てもらった場合とかはね。気が滅入って根負けしてしまうと、安いなぁと思いつつもどうでもよくなって適当なところで売ってしまい、後で後悔する。これがよくある「買取業者はバイクを買い叩く」の裏話ですかね」
管「なるほど、納得です(苦笑)ちなみに、カスタムバイクに強い買取業者を教えてもらってもいいですか?(笑)」
B「それじゃうちにご用命ください(笑)というのは冗談ですが、カスタムバイクに強い買取業者を選ぶポイントは、ズバリwebサイトです。
カスタムバイクの目利きに自信のあるところは、例外なく自社webサイトで多くのカスタムバイク買取事例を公開しています。」
管「Bさんのところではどうなんです?」
B「うちはそれなりに強い方だとは思いますが、仕事に私情を挟むわけにもいきませんからね(苦笑)カスタムバイクに強い買取業者と、そうでない買取業者の違いは「カスタムパーツの相場を理解しているかどうか」です。業者オークションでもパーツ単体での取引は多いのですが、弱いところはバイク本体のみを扱う定例オークションにしか出品していないことが大半です」
管「扱っていない商材についての詳しい知識があるわけないですもんね、納得です。」
B「どことは言えませんが、大手バイク買取業者も定例オークションへの出品のみで利益を上げているところが半分以上あるんですよ。バイク本体からパーツを取り外して出品するより、本体そのままで定例オークションにぶん投げてしまう方が遥かに楽ですから」
カスタムバイクを高く売るポイントその3・査定申込み時と査定時に嘘をつかない
管「結構思い切ったことしゃべってくださりましたね、大丈夫ですか?」
B「ちょっと酔ってるなぁ、という自覚はありますけど、大丈夫ですよ。ただし私の身元はブログとかで晒さないでくださいね?(笑)」
管「分かりました、善処します」
B「それでお願いしますね(苦笑)買取業者を絞り込んだ後は、査定の申し込みをしますよね?この時に自分のバイクをアピールすることも重要ですが、不具合のある箇所など嘘をつかないことも同じ位大切です」
管「自分のバイクを良く見せたいがために、エンジンの不調などを告げないようなことですかね?」
B「そうそう、そんな感じです。やはり”中古”という前置きがつく以上、どんなに綺麗なバイクであっても悪くなっている箇所というものは大なり小なり存在します。そこを指摘されたときに怒ったり隠したりしようとする方もいるのですが、これは却って不信感を招く元です。例えば、実際には交換していないのに「500km前にオイル交換しました」とかいうようなものが典型的な嘘ですね。やはり機械は正直ですし、現車査定に派遣されるスタッフはそれなりの鑑識眼を持っていますから、つまらない嘘をついてもあっさり見破りますよ」
管「ヤフオクでよく聞くトラブルですよね、そっち系の嘘って。ひとつ嘘を言われたら、どこからどこまで信用できるか疑心暗鬼にもなりますし。」
B「まさにその通りです。ヤフオクで落札したバイクです、と前もって告げてもらえるオーナーであればまだ信用できますが、申し込み時は新車で買って大事にしてきました!と言っていたのに、不具合を指摘すると「実は知人に譲ってもらってその知人が何km前に交換した…」と変遷する方もいます。こうなると、他に不具合があれば過剰なマイナス評価をつけざるを得なくなってしまいますので、いいことは何ひとつありません。」
B「最後の部分で決め手になるのは、オーナーさんが本当に売る気があるのかどうか、ですかね。」
管「冷やかしが多いとかそういう話ですか?」
B「いえいえ、大切にしてきた愛車の売却先候補として選んでもらえているわけですから、電話やメールの段階で「売却先を検討していますので」と言ってもらえる方は嬉しい存在なんですよ。ダメなのは現車査定の段階でのらりくらりした感じでいるオーナーさんですね。」
管「まぁ大事にしてきたバイクですから、少しでも高く買ってくれるところを…というのは誰でも同じですよね。Bさんがお話できる範囲で聞かせてもらってもいいですか?」
B「この場合のダメな売主さんは査定当日になって必要書類がないと言う方や、比較的最近高価なカスタムパーツを組み込んだばかりの「他人の評価が気になるタイプのオーナー」ですね。自分のバイクに愛着を持つことは大事ですが、売る気が毛頭ないのに自己満足のためだけに現車査定を依頼されると、正直言ってかなりしんどいです。実際、こうした方はしっかり査定して評価の上限ギリギリの買取金額を提示しても断られるケースが多い傾向にあります。私たち買取業者もそうしたオーナーに多く接してきているため、ある程度察することはできます。なので、カスタムの程度が強いバイクの査定を依頼された場合は、売る気がないのでは?という疑念が先に浮かんでしまうこともあるんですよ。」
管「仕事だとは言え、それは辛いですね…」
B「私たちバイク買取業者のスタッフも人の子ですから、明らかに売る気がない方の依頼の場合、「帰るための口実としてわざと低い査定金額を提示してしまう」こともあります。さすがにそこまで極端な例は数えるほどしかありませんが、売る気があまりにも感じられない場合は本部側も「それもやむなし」と了承していたりしますね」
管「お客と店側という立ち場の違いはあれど、売主側にも最低限の節度が必要ということですね。その逆に、どんなオーナーさんであれば理想ですか?」
B「仕事上のことだけでいえば、こちらの査定金額に二つ返事でOKしてくれる方ですかね。そんなオーナーさんばかりであれば、私たちもすべてのお客さんに全力投球できますから(苦笑)これは冗談ですけど、自分のバイクの状態を理解していて、ブレーキワイヤーをいつ交換してこんな症状が出たのでキャブクリーナーを使ってOHしました、という具合に、自分がこれまで愛車をどのように扱ってきたかと言ってくれるオーナーさんには非常に好感が持てますね。私たち買取業者も、バイク好きでなければ自分の職業にはしていませんから。」
管「売る気があるオーナーさんであれば、自然と自分の愛車を高く評価してもらえるよう伝えるべき情報は伝える努力をしてきますしね。」
B「自分のバイクに関する情報をしっかり出してくれるオーナーの方であれば、自然とこちらも評価を若干高くすることもできますし、カスタムパーツの取り付けや整備歴などを示す「整備記録簿」などがあるともっといいですね。こういったものがあれば、こちらも定期的にメンテナンスしてきたという確かな裏付けができますので。あとはバイク本体の取説もあれば言うことなしです。」
「カスタムバイク」を売るには業者選びと誠実さが重要!心の準備もしておきましょう!
若干業界の裏話的なものも聞かせてもらいましたが、「カスタムバイク」はノーマル車とは違い、売り主側もそれなりの事前準備と心構えが重要となることが分かりました。
100%鵜呑みにすることはできませんが、業界関係者のいうことだけに根拠となる理由には説得力があり、十分納得のいくものであったように思えます。
これからカスタムバイクの売却を検討しておられる方は、B氏の話を元にじっくりと売却計画を立て、信頼に値する買取業者の選定とご自身の心構えから始めてみてはいかがでしょうか?
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