ローンが残っているバイクの買取は可能か

ローン支払い中だけどバイクを乗り換えたい…ローン中のバイクは売却できるの?

現金一括での支払いではなく、クレジット会社の審査を経て月割での支払いができるオートローン(ローン)は、オートバイという高価な商品を購入する上で有難い選択肢のひとつです。

現在では60ヶ月以上での長期利用申込みも可能になっており、憧れのハーレーをローンで購入して楽しんでいる…、という方も多数おられます。しかし、そのような長期支払いでローンを利用している方の場合、ローン支払い中はバイクを売って新しいバイクに乗り換えることができないというわけではありません。

今回は、「ローンの支払いが残っているバイクを売却する流れ」について解説させて頂きたいと思います。

結論から言えばローン中でもOK!1年以上残っていても問題ありません!

まずはローン支払い中のバイクについて悩んでおられる方のため、前倒しで結論を申し上げさせて頂きます。ローン支払い中のバイクであったとしても、問題なく売却することが可能です。

ローン・クレジット会社・支払いプラン・残りの支払額や名義人にもよりますが、手続が若干異なるだけでそれほど難しいことはありません。もし気になるバイクを見つけて乗り換えたくなった場合は、諦めず前向きに考えてOKです。

ローン中のバイクを売るためにまずは確認!名義人によって手続が変わってきます!

ローンを支払っているバイクを手放す場合、最初にすべきことは「登録書類上の名義人確認」です。車検証であれば「所有者の氏名又は名称」欄、軽自動車届出済証であれば「所有者」欄に記載されています。

こちらの名義人があなたの名前であれば、何も問題なく売却することができます。ただし、こちらの名義人がバイクを購入したショップやローン会社の名前であった場合、売却のための手続が必要となります。

以下、それぞれの状況に合わせたローン中のバイクを売却する際の流れと方法です。

ローン中のバイクの売買 ケース1・名義人があなたの名前であった場合

名義人があなたの名前であった場合、すでに所有権があなたであることを書類が示していますので、バイク買取会社や気になるバイクを販売しているショップに持ち込んでそのまま売却することが可能です。

原付1種・2種区分のバイクの場合、最初から名義人があなたの名前となっているケースも多く、支払いが残っている状態であれば引き続きその支払いを続けていくだけでOKです。

できればローン会社などに乗り換えの事前相談を行っておくことがベストですが、支払いの残り期間が少ない場合などはそのまま買取金額から支払って綺麗に完済してしまうといいでしょう。

ローン中のバイクの売買 ケース2・名義人が販売店・ローン会社であった場合

250ccクラスの軽二輪や、251cc以上の要車検のバイクの場合、例外なく名義人が販売店かローン会社になっているかと思います。この場合、あなたは使用者であって所有者ではないという事になりますので、売却するためには現在の残債を完済しておく必要があります。

少しややこしいように思われますがその状態でもバイクを査定してもらうことは可能で、提示金額などに納得がいった場合はその買取金額で残債を清算し、買取金額の残りを受け取ることになります。

買取金額が残債を上回った場合は問題ありませんが、それよりも低いということも十分有り得ますので、こちらからは更に状況別で解説させて頂きます。

買取金額が支払い残高を上回った場合の流れ

こちらは前述させて頂いたままの流れとなり、買取業者がローン会社に問い合わせた支払い残高を支払い、名義人となっている販売店・ローン会社の所有権を解除してから残金をあなたに支払います。

気になるバイクに乗り換える場合は、その残金を頭金という形に割り当て新しいローンを組むか残りの車両代金を支払って購入することになります。もちろん、車両代金の残金を現金で支払うのであれば、愛車を売却したその日のうちに新しいバイクの購入契約を締結することができます。

買取金額が支払い残高よりも低かった場合の流れ

買取金額が支払い残高を下回っていた場合、まずは買取業者があなたのバイクの買取代金をローン会社に支払った上で、新たに支払い残高を元にしたローンを組み直すことになります。

愛車を売却するだけであれば残金を毎月支払っていくだけになるのですが、新しいバイクに乗り換える場合は新しいバイクの車両金額に支払い残高を上乗せした金額でローンを組み直す形を取ります。

これまでの支払い状況などが良好であれば、ローンの組み換えはほぼ問題なく行うことができますので、そのまま中古バイクショップや買取業者に任せてOKです。このローンの組み換えのことが世間一般で言う「フォロークレジット」というものになります。

大手の買取業者やバイクショップの場合、自社提携のローン会社が必ずと言っていいほど存在していますので、金利面などで有利になる可能性があります。

しばらくバイクに乗る予定はないけれど、金利分で損をするのも嫌だなぁ…、という方は、こうした考えを査定時に説明して優遇条件を引き出せないか交渉してみるのもアリだと言えます。

少し解説が細かくなってしまいましたが、どのような状況であってもローン中のバイクを売却することは可能です。

ローンの残高・支払い状況などにより、ローン組み換えや残金受け渡しに少し時間を要する場合もありますが、大手買取業者や販売店の場合はいわゆる「コネ推し」してくれることもあり、基本的には任せてOKです。

ただしフォロークレジットの場合、組み換え後の金利やボーナス併用払いなどを事前に確認しておき、うっかり支払い金額を間違えて不履行にならないよう注意が必要です。

バイク好きにとって、気になるバイクが出てきた場合は他の何物もが目に入らない「恋は盲目状態」になってしまうことがままあります。そんな時にこのフォロークレジットの存在を知っておくことにより、出会いの機会を逃すことなく意中の伴侶(バイク)を手に入れることができます。

金利や支払い期日、支払い条件などの細かい約束事が伴いますが、上手に利用してさらに充実したバイクライフを楽しみましょう!

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