あなたの愛車のマフラーの調子はどうですか?
上り坂や重い荷物を積んでいる時など、心細くなるくらい調子が悪いようであれば、マフラー・チャンバーの状態を確認しましょう。
オートバイ・自動車など、エンジンを搭載している乗り物は、マフラー・チャンバーの状態で出力性能が大きく変わるので、バイクオーナーの方はその状態に気を配ることで愛車を長生きさせることができます。
今回は、バイクのマフラー・チャンバーの基本メンテナンス方法と知っておきたい重要ポイントについて解説します。
記事の目次
マフラー・チャンバーをメンテナンスするとどうなるの?
最初に理解していただきたいのは、「原動機(エンジン)という動力機関は、燃料を燃焼・爆発させたエネルギーで出力を発揮する」ということです。
エンジン内の燃焼室で着火された空気とガソリンの混合気は、燃焼した排気がエンジン内に籠ったままでは爆発させ続けることができないため、エンジンの外へ混合気を逃がしてやる必要があります。
その排気(エキゾースト)を逃がすために設けられているのが「マフラー」または「チャンバー」で、これを通って搭乗者に悪影響を及ぼさないよう後方へ排出します。
排気には燃料の燃えカス(カーボン)が含まれているため、長い間メンテナンスせずに乗り続けていると、そのカーボンによってマフラー・チャンバーの穴が塞がってしまいます。
こうなってしまうと本来設計されていた通りに排気が行えず、エンストを起こす原因・出力低下の原因となり、エキゾースト音が悪くなるなど様々な弊害が出てきます。
あなたの愛車のエンジンを始動し、排気口に手をかざしてみて排気圧を確認してみてください。購入時よりも排気圧が弱く感じられたら、それは詰まりを起こす一歩手前の状態です。
厄介なマフラー詰まりを起こしてしまう前にマフラー・チャンバーをメンテナンスすることで、本来のパワーと燃費を良好な状態に保つことができます。
エキゾーストパイプ&チャンバーを焼き入れしてメンテナンス
バイクのマフラーは、通常エキゾーストパイプと消音機能を持たせたサイレンサーによる二部構造となっています。
チャンバーの場合はエキゾーストパイプとほぼ同じ構造となっていますが、メンテナンスするためにはサイレンサーとマフラーを分けて行う必要があります。
まずは愛車の車種に応じた方法でマフラーを取り外し、サイレンサーとエキゾーストパイプを分解することから始めてください。
メッキパーツなどの光沢を持った部品は可能な限り取り外し軍手をはめたら、素の状態になったエキゾーストパイプ(チャンバーも同様です)を市販のガスバーナーを使って全体をまんべんなく加熱します。
ある程度加熱し終えたら、今度はエキゾーストパイプをエンジン側から真っ赤になるまで炙ってください。真っ赤になったら今度はその逆方向から空気を送り込み、マフラー内のカーボンの燃焼を促します。
エアコンプレッサーがあればエアガンを使って送り込むのが理想ですが、500mlペットボトルを半分にカットしたものの口にゴムホースを取り付け、息を吹き込み続けても構いません。
マフラー内部のカーボンが燃え出せば、この時点でバーナーは消火してひたすら空気を送り込み続けます。空気を送り込んでも燃焼している様子がなくなれば、エキゾーストパイプ内のカーボンはすっかり燃焼しきった状態になっています。
その後は自然冷却で熱を冷まし、エキゾーストパイプを立てて全体を木製またはゴム製ハンマーなどで軽く叩いていけば、燃え尽きたカーボンのカスがボロボロと面白いように落ちてきます。
エキゾーストパイプ&チャンバーをしっかり洗浄!
焼き入れを行ってエキパイ内のカーボンを処理し終えた後は、エキゾーストパイプ(こちらもチャンバーは同様に作業してください)の洗浄を行いましょう。
たっぷり水を使ってエキゾーストパイプの内外を水洗いし、内部の煤(すす)を洗い流してください。かなりドロドロの状態で流れ出てきますので、周辺に汚れやすい物は置かないように整理しておきましょう。
汚水が出なくなってきたら、「メタルクリーン」という名称の金属洗浄剤をお湯に溶かした溶液を流し込み、1~2時間ほど水平に横たえた状態で放置し、頑固にこびりついたカーボンのカスを溶かします。
この間の待ち時間を利用し、サイレンサーの洗浄を行うと無駄がなく効率的です。
十分に放置した後は再度エキゾーストパイプ内を水洗いし、汚水が出なくなったのを確認してから乾いたウエスなどでしっかりと水分を拭き上げ、天日干しの要領で乾燥させたら完了です。
サイレンサーは焼き入れせずメタルクリーナー洗浄
バイクのサイレンサーはグラスウールなどを使用している構造上、そのまま焼き入れなどを行うことはできない上、焼いたとしても除去できるカーボンは微々たるものです。
そのため、エキゾーストパイプの洗浄時と同様に「メタルクリーナー」の溶液を流し込んで水冷の横たえておき、十分に時間を置いた後に水を使用しながらカーボンを洗い流しましょう。
エキゾーストパイプ・チャンバー部に比べるとあっけない程簡単ですが、消音材の劣化などでエキゾースト音がうるさくなり過ぎていない限りはこれで十分です。
サイレンサーはチタンなどの金属を使用していますので、こちらもエキゾーストパイプ同様にしっかりと水分を拭き取り、垂直に立てた状態で日当たりの良い場所で自然乾燥させます。
装着後にエンジンを始動し、適度に回転数を上げれば排気熱でサイレンサー内は乾きますが、できれば2日ほどは時間をかけて乾燥させておいた方がベターです。
マフラーメンテナンスの〆はガスケットの交換を!
これでマフラー・チャンバーメンテナンスの基本は終了となります。
あとは分解したマフラーのパーツ類を組み付け直す作業を経て再装着すれば作業は完了ですが、ここで注意したいのは接続部にはまっていた「ガスケット」です。
ガスケットというパーツは銅などの柔らかい金属でできており、マフラーを脱着すると連結時の排気漏れを防ぐ機能が低下してしまうため、新品に交換するのがセオリーです。
メタルクリーナーと合わせてあなたの愛車に適合した新品ガスケットに交換し、マフラーを装着し直しましょう。こうすることで購入当時の吹け上がり具合が甦り、あなたの愛車本来のパフォーマンスが発揮できるようになります。
これは愛車を売却する査定の前に行うことで、エンジンの吹け上がりが高く評価されるようになるため非常におすすめです!
マフラー・チャンバーメンテナンス後の吹け具合とエキゾースト音は格別なものがありますので、ツーリングの前に行っておくと、より楽しい愛車との時間が過ごせること間違いなしです。
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