純正パーツって売れるの?

純正パーツはダサくて安い?補修用として高額買取が十分狙えます!

中古バイクを買う際によくあることですが、カスタムパーツ装着車の場合は純正パーツがないことが多々あります。確かに車両だけでの引き渡しであれば、乗って帰るのに支障もなく手軽でいいのですが、こういう形では純正パーツよりカスタムパーツの方が遥かに重要なように思われてしまいます。

しかし、愛車を売却する際の高額判定の材料となる純正パーツは、補修用・レストア用としての需要が非常に多く、場合によってはカスタムパーツより高く買い取られることも珍しくありません。

今回は、「高く買い取ってもらえる可能性が高い純正パーツ」について、具体的な例を挙げながら解説させて頂きたいと思います。

純正パーツはカスタムパーツ以上に需要アリ!殆どの純正パーツが買取可能です!

現在、日本国内では中古バイクの流通台数は年間20万台以上と言われており、その半数以上のバイクが何らかの事情で純正パーツが欠品状態の準カスタム車だと言われております。

こうした準カスタム・ライトカスタムバイクの場合、ユーザーの求めるタイプのカスタムであれば話は早いのですが、趣味性が色濃く出るカスタムバイクの場合、在庫を抱えるリスクなどが高く評価額が低い傾向にあります。

このような売れ残りによる在庫リスクを解消するため、業者間オークションで取引されたバイクは、費用に見合うようであれば別途純正パーツを用意し、ノーマル状態に戻して売るケースが多々あります。

例えば、ホンダ・CB400SFといった定番の売れ筋車種であったとしても、ド派手な族車仕様では極端に買い手が絞られてしまうため、中古で純正パーツを探してでもノーマル状態に戻してしまうというわけです。

このように、純正パーツだから大した値段がつかない…と諦めることはなく、やり方やパーツ次第では十分高額買取が期待できます。

以下、高額買取が期待できる純正パーツをピックアップしてご紹介させて頂きます。

高額買取が期待できる純正パーツその1・純正マフラー

まずはカスタムパーツの定番であるところのマフラーから紹介させて頂きますが、皆さんが思っている以上に純正マフラーの需要は高めです。

特に126cc以上のバイクであれば、環境規制などでエキゾースト音が大人しい純正マフラーから社外品に交換されている割合はかなり多く、中古バイク市場でも社外マフラー装着車両が多数出回っております。

その一方、多くのオーナーに所有されてきた年季の入ったバイクや、引越しなどの諸事情で純正マフラーが欠品状態の車両も多く、そうしたバイクの再販用として高額取引される傾向にあります。

特に高額買取が期待できるのは、カワサキ・Z2といった稀少性の高い旧車やヤマハ・XJR400といった定番売れ筋ネイキッドのもので、Z27の純正4本出しマフラーは完品であれば10万円以上での取引も珍しくありません。

高額買取が期待できる純正パーツその2・純正ハンドル

次に高額買取が期待できる純正パーツは、意外なことに「純正ハンドル」です。これは251ccの要車検となるバイクが圧倒的に多く、乗り味・ポジショニング調整のために社外ハンドルに交換したはいいものの、本来のハンドル寸法と異なることで車検を通すことが出来ないケースがあるためです。

ハンドル自体はそれほど高価なパーツではないのですが、逆に言えば経年による劣化などの影響を受けない分減額ポイントが殆どなく、軽い点サビ程度であれば問題なく買い取ってもらえるケースが大半です。

また、「耕運機ハンドル」と不評だったGSX750Sカタナの純正ハンドルも、今となっては稀少性が認められ当時の相場価格以上の値をつけることも多く、珍しいバイクについていた純正ハンドルは意外な狙い目だと言えます。

高額買取が期待できる純正パーツその3・純正メーター

現行モデルに多い液晶タイプのメーターはそれほどでもありませんが、カワサキ・ゼファーといった一昔前のアナログ式メーターは、状態によっては意外な高値がつくことがあります。

これはアナログ式ゆえの故障のしやすさにも起因しますが、メーター内の走行距離が殆ど同じものであった場合、修理用パーツとして小規模バイクショップなどにまとめて購入されることが多々あるためです。

特に高値が期待できるのは、ホンダ・モンキーなどの趣味性が強いバイクや、アナログメーターが主流のオフ車、稀少性の高い旧車などが挙げられます。この場合、走行距離を少なく見せるため「メーター戻し」を行うユーザーもいますが、そうした小細工を行うとあっさり見破られて安値で買い叩かれてしまいますので、走行距離はそのままで査定に出されることをおすすめいたします。

高額買取が期待できる純正パーツその4・純正外装キット

純正パーツの中でも外装類はかなり差が大きいのですが、確実に高額買取が期待できるパーツ類のひとつです。

特に高額買取が期待できるのは、ホンダ・VFR750R(RC30)やカワサキ・GPZ900Rといった大型二輪免許の教習が認められる前に発表された絶版車で、フルカウルセットであれば10万円以上の高額買取も十分に期待できます。

こうした買取の場合、擦りキズ・デカールの剥げ・割れ欠けなどが減額ポイントに挙げられますが、半田ごてなどで中途半端に補修するのは却って低評価に。特に破損が激しい場合は、破片をできる限り集めた状態で丁寧に保管しておき、それら全てを一緒に査定してもらうことで買取してもらうことができます。

車両評価が低い不人気車の場合、それほど大した値段がつかないという場合もありますが、401cc越えの大型バイクであればかなりの確率で高額買取が期待できると言えます。

高額買取が期待できる純正パーツその5・純正フロントフォーク&サス

こちらは車種次第という前置きがつきますが、中型以上のネイキッドもしくはレーサーレプリカタイプのバイクであれば、純正フロントフォークやサスペンションは十分に高額買取が狙えます。

主な用途は純正流用によるカスタムで、例えばゼファー400用としてゼファーχの足回り、Z400FX用にゼファー400の足回りといった具合で、かなりの車種が流用可能となっております。

こうした足回り関連パーツは、パーツ買取を大々的に掲げていないショップであってもカスタム用に買い取ってくれる可能性があり、純正パーツの中では比較的売却しやすい傾向にあると言えます。

サスペンションはXJR400シリーズのオーリンズ製サスあたりが人気どころで、純正パーツの中でも別格の好条件で取引されることも多々あります。足回りに関しては、ホイール・トップブリッジ等を合わせた一式の方が高額になりやすいので、ヤフオクなどでバラして売るよりもセットでの取引を持ちかけてみることをおすすめいたします。

純正パーツも需要は十分にアリ!パーツ買取業者を上手に利用して充実のバイクライフを楽しもう!

以上、純正パーツで高額買取が狙えるものを中心に解説させて頂きましたが、旧車関連の純正パーツであれば、これ以外でも十分に高額買取が期待できます。

スイングアームや書類アリのフレームなど、レストアベースとして買い取ってもらえる可能性は大いにありますので、よほどフレームにダメージを受けた事故車両でない限りは、パーツ買取業者や事故車買取業者に相談してみるだけの価値アリ。

場合によっては廃車処分費用不要で、車両丸ごと買い取ってくれるケースもあり、バラして別売りするよりも高額買取が期待できるケースがあります。

特に大型のスーパースポーツの場合、スクラップ状態でもそれなりの価格で買取が期待できますので、廃品回収業者などで高い処分費用を支払う前に買取業者に相談してみることをおすすめいたします。

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