ガソリン・エンジンオイルの状態を確認する

バイクにとって「エンジンオイル」は人体における血液のような存在です。エンジンを潤滑に動かすための働きをし、劣化するとドロドロに汚れてその機能を衰えさせてしまう点でもよく似ています。

また、バイクの糧ともいうべき「ガソリン」は不足していればエンジンをかけることすらままならず、劣化していればこちらもエンジンに火を入れることすらできません。買取査定時の際は「エンジンの始動性」「アイドリングの状態」というチェックポイントは、査定スタッフが実動車の見極めを行う重要項目です。

今回は買取査定に臨み愛車の評価を高くするにはどうするべきか、エンジンオイル・ガソリンの状態チェックの有効性について解説します。

バイクの長期放置はガソリンを要チェック!査定前ガソリンチェック編

寒さが厳しい冬の季節は、多くのバイク乗りが愛車を休眠させることを余儀なくされるオフシーズンです。

バイクを越冬させる場合、ガソリンタンクにガソリンを満タンに入れた上で、フューエルコックをしっかりオフにして寝かせるのが基本です。

しかし、不備があって残量が乏しいまま寝かせてしまったり、余りにも長期間寝かせてしまうと変色・変質してしまい、異臭を放つ状態になってしまいます。正常な状態であれば鮮やかなオレンジ色であったガソリンは空気・水分に触れる期間が長くなるにつれ、徐々に茶色っぽくなり最後には緑色に変色していきます。

これがいわゆる「ガソリンが腐る」という現象で、こうなってしまうとエンジンを始動させることは現状では不可能です。不幸にもガソリンが腐ってしまった場合は、ガソリンタンクを取り外してフューエルコックをオンにしてオイルパンなどで受け、内部のガソリンをしっかり吐き出させてください。

吐き出させた後はフューエルコックをオフにし、お近くのバイク用品店などで「キャブクリーナー」を購入し、丸ごと一本分ぶち込んで短時間寝かせ、時折タンクを持ち上げてシャカシャカとよく振ることを繰り返してクリーニングします。

この手順を数回繰り返し、タンク内をクリーニングした後は水で洗い流し、内部に水分を残さないようしっかりと乾燥させてください。現行のバイクの多くがフューエルインジェクション化しているため、そうしたFI仕様車は大丈夫ですが、キャブ車オーナーの方はさらに注意。

ガソリンを一時保管しておく受け皿(フロート室)がないFIに比べ、キャブレターは構造上フロートに一定量のガソリンを保管し、そこから燃焼室に送り込んでいきます。このため、ガソリンが腐ってしまった場合はキャブレター・ジェット類全般のクリーニングを行う必要があります。

こちらもキャブクリーナーでクリーニングを行いますので、ガソリンが腐っていた場合は2本以上購入しておくとよいでしょう。作業手順はキャブレターの構造によって違いがありますが、殆どのキャブクリーナーに記載の手順書通りに行えば十分です。

工具類が揃っており、メンテナンスに自信のある方は分解洗浄を行うとさらにGOODです。どちらもクリーニング後はしっかりと組み付けを行い、エンジンの始動性を確認できる十分な量のガソリンを補給しておきましょう。

査定前にはオイル交換がおすすめ!査定前エンジンオイルチェック編

251cc以上のバイクには車検が義務つけられていることもあり、多くのオーナーの方はエンジンオイルの交換を定期的に行っているのが殆どかと思われますが、250cc以下のバイクは車検がない分おろそかになりやすいのが実情となっています。

そのため、長期間エンジンオイルの交換をしないまま乗り続けてしまうケースも多く、そういったバイクのエンジンオイルはスラッジをたっぷりと含み、ドロドロに変色しています。この状態ではエンジンオイルの潤滑性も大きく損なわれ、エンジンパワーの低下など様々な弊害の元となってしまいます。

これでは買取査定の際に低評価がつくことは避けられず、査定評価額には正直期待が持てなくなってしまいます。「もう売ってしまうのにわざわざお金を出して交換するの?」と思ってしまう方もおられるかと思いますが、少しでも評価額を上げるためにも手間を惜しまずオイル交換を行いましょう。

250ccクラスのバイクであれば、これだけでも査定評価額は5,000円以上違ってくると考えれば、オイル交換の出費と労力には十分見合います。あなたが所有しておられる愛車のエンジンに合ったメーカー品の一番安いもので構いませんので、お近くのバイク用品店やバイクショップなどで「オイルエレメント(オイルフィルター)」と合わせて購入し、交換することをおすすめします。

ホンダ ウィングなどのバイクショップであれば、エンジンオイルの交換費用は50~250ccまでのビッグスクーターで2~3,000円程度、シフト操作を要するミッション車であれば、大体オイル1リットルあたり1,000~1,500円程度で交換することがでるので、時間に余裕のない方はショップでの交換も視野に入れておくとよいです。

定期的にオイル交換を行っている方であれば、ここでオイルフィルターの交換を省いても構いませんが、そうでない方は余分な出費となってしまいますが、必ずオイルフィルターも同時に交換してもらいましょう。

オイルフィルターがあまりにも汚れてしまっていた場合、せっかくオイルを交換しても汚れたオイルと混ざって汚染してしまいますので、ここはケチらずしっかりと査定に備えてください。

エンジンのコンディションが悪い場合はプラグもチェック!

エンジンコンディションに問題がない場合はガソリンとオイルのチェックで十分事足りますが、セルの回り具合が悪かったりアイドリングが不調な場合は「プラグの点検」もしておきたいところ。

4気筒エンジンなのにアイドリングがバラバラと不規則であったり、今にもエンストしてしまいそうな場合はほぼプラグが原因と見てよいでしょう。エンジンの燃焼室に送り込まれた混合気に点火する役割を果たす点火プラグは、濡れてしまったり寿命を迎えると火花を起こすことができません。

この状態ではコンディションはあまり良くないという評価しか得られませんので、プラグコードを外してレンチでプラグを外し、再度プラグコードと接続してセルを回してみてください。正常に火花が散っているようであれば、そのプラグは問題なし。正常なプラグはそのまま組み付け、しらみ潰しに状態を確認していきます。

火花が飛び散らないプラグを発見したら、濡れていないか確認してください。濡れて火花が散らない場合は、ウエスなどでよく拭き取った上で100円ライターなどで炙って乾燥させることで対処可能です。もしプラグが濡れていないのに火花が起こらない場合は交換が必要ですので、その不良プラグ持参でお近くのバイク用品店またはバイクショップに行き、同じものを購入して組み付けましょう。

エンジンの良好なコンディションが高価買取の秘訣!

エンジンオイル・ガソリンはバイクの生命線であることがご理解いただけたと思います。

事実、中古バイク買取業者にとってエンジンは買取価格の実に50%近くを占める重要チェックポイントとなっています。エンジンがかからない不動車状態であれば、当然扱いは不動車のままなので高額買取は夢のまた夢となってしまいますが、比較的簡単に行えるチェックポイントです。

この3つに注意するだけでもエンジンの評価はグッと上がり、1ランク上の評価材料に早変わり。

高額買取を狙うのであれば、手間と出費を惜しまずにガソリンとエンジンオイルのチェック・交換を心がけましょう。

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