あなたがこれまで所有してきたバイクを売るには、査定当日までに名義を譲るための書類を用意しておく必要があります。
紛失してしまった場合でも、状況次第では再発行できるケースもあるので、査定を申し込む前にしっかりと確認してマイナス評価にならないよう準備を進めましょう。
今回は、「バイクを売却するために必要な書類」について解説します。
必要書類がなければバイクの買取自体がNG！？
あなたの愛車が非常に珍しい車種であり、希少性が高いバイクであったとしても、公道を走るためにはナンバープレートが必要です。ナンバープレートを取得するためには、諸般の登録書類などが必要なので、そうした書類がないバイクの場合、「登録手続きができない部品取り車両」としての価値でしか評価できないことになってしまいます。
買取業者によっては査定自体断られてしまうケースもあり、せっかく大切にしてきたバイクを二束三文の評価を下され、不快な思いをしてしまうこともあります。
買取査定を申し込む前に、最低でも以下の書類がしっかり手元にあるのか確認しておきましょう。
バイクを売るために最低限この書類だけは用意しておこう！
バイクを売るために最低限用意しておきたい書類は、大きい括りではこれからの紹介する以下3点となります。
自賠責保険が残っている場合は、自賠責保険証を用意しておくことで残りの期間に応じた還付金を受け取ることができます。
売りたいバイクの自賠責保険証がある方は、有効期限を確認した上で手元に用意しておきましょう。あなたが所有するバイクによって多少異なる点がありますが、以下が必要書類です。
バイクを売るための必要書類その①登録書類
何を差し置いても必要となるのが、バイクの所有権を証明するための「登録書類」。これがなければ売却・譲渡したバイクを再び登録し、ナンバープレートの交付を受けることができませんので、必ず用意しておきましょう。
バイクの登録区分によって書類は以下のように分かれます。
125cc以下のバイク（原付1種・原付2種区分）
50ccまでの「原付1種」、51～125ccまでの「原付2種」区分のバイクを売る場合は、「標識交付証明書」という登録書類が必要になります。この書類はあなたの住所地を管轄する各役所にて発行されるナンバープレートと対になる書類です。
自治体によっては「軽自動車税申告兼標識交付申請書」という名称で交付されることもありますが、内容は同一です。
126～250ccまでのバイク（軽二輪区分）
126ccから250ccまでのバイクを売る場合、「軽自動車届出済証」という登録書類が必要になります。これは車検を必要としないバイクを対象に発行される書類です。
この書類を紛失してしまった場合、あなたの居住地域を管轄する「運輸支局（一般的には「陸運局」として知られています）」で手続きをすることで、再発行が可能となります。
再発行の際には「軽自動車届出済再交付申請書」、「軽自動車届出済紛失届」、「軽自動車届出済証」、「自賠責保険証」、「身分証明書」が必要です。管轄によっては住民票などその他の書類を求められることもあるので、事前に電話で問い合わせて、必要書類を確認しておきましょう。
251cc以上の車検を要するバイク（小型二輪区分）
251cc以上で車検を必要とするバイクを売る場合、「自動車検査証（車検証）」が登録書類として必要です。車検証は所有者・使用者を明確にし、諸税金や自賠責保険の加入などを要するものですので、251cc以上のバイクを売るためには必ず用意しましょう。
車検証がないバイクを売る場合、盗難車両でないことを証明する必要がある上、部品取り車としてしか査定してもらえないケースもあります。
これも紛失時は陸運局で再発行手続きを取ることで再発行可能なので、紛失時は陸運局に問い合わせを行いましょう。
自賠責保険証は各業者に事前確認を！
あなたが所有するバイクが長期保管、もしくはすでに廃車済みで自賠責保険が切れてしまっている場合、必ずしも自賠責保険証は必要なものではありません。車検の必須条件である251cc以上のバイクであれば話は別ですが、それ以下の排気量のバイクの場合は不要であることが殆どです。
しかし、有効期限が1ヶ月でも残っているようであれば、買取査定時に用意しておくことで廃車手続の代行とともに還付手続きをしてもらえる可能性があります。少しでも高くバイクを売りたい場合はできるだけ用意しましょう。
バイクを売るための必要書類その②・身分証明書
バイクを売るために必要な「登録書類」は前述の通りですが、それと同時に必要になるのがあなた自身の「身分証明書」です。中古バイクの買取業者は、「古物商」として営業許可を受けているため、法で定められた「古物取引法」に則って商取引を行うことを義務づけられています。
身分証明書による本人確認はその一環なので、買取査定時には必ず提示する必要があります。この時の身分証明書は、「運転免許」がベストですが、「パスポート」や「健康保険証」、「住民基本台帳カード（住基カード）」といった公的機関が発行したものであればOKです。
ただし、買取業者によっては顔写真付のものに限る、という縛りをしていることもあるので、免停中などに愛車を売却される際は事前に買取業者に確認しておきましょう。
バイクを売るための必要書類その③・印鑑と銀行の通帳（キャッシュカード）
できれば「あなた名義の金融機関の預金通帳（銀行口座が明確に記されているもの。キャッシュカードを含む）」と、売買契約締結時の「印鑑（三文判でも可）」も合わせて用意しておきたいところです。
バイクの買取業者によって支払い方法は様々で、即決現金で買い取ってくれる業者もあれば、一定額以上の場合は口座振込みという場合もあります。即日現金支払いの業者であればこれらは不要ですが、少しでも買取業者の選択肢を増やしたいという方は、用意しておくことをおすすめします。
当日現金での売却を希望していて、同日同時刻に複数業者に買取査定を競争させてみたはいいものの、最高値をつけた業者は後日口座振込みだった…という場合もあるので、用意しておくのが良いでしょう。
名義人本人以外がバイクを売る場合はケースバイケース！
以上がバイクを売るために必要な書類になりますが、本人以外がバイクを売る場合はケースバイケースです。例えば、あなたが出張・単身赴任などで買取査定に立ち会うことができないようなケースであれば、同居のご家族立会いの下であればバイクを売ることは可能です。
その一方、同居人であっても血縁関係がない方の場合、トラブルなどを懸念して買取を断られるのが常です。業者によっては同居のご家族立会いであっても、あなたご自身の自筆による「委任状」などを求められるケースもあります。
こればかりは各買取業者によって様々なので、業者選びをしながら事前に確認を行って必要に応じて対応方法を考えることをおすすめします。
必要書類はどのバイクも合わせて4点程度！事前準備で高額買取を狙おう！
バイクを売るために用意すべき書類は、多くても4点程度までといったところで、数自体はそれほど多くはありません。
しかし、紛失時は再発行手続きが必要なので、なるべく時間にゆとりを持って確認しておきましょう。
また、決して必要なものではありませんが、「取扱説明書（サービスマニュアル）」が付属している車両の場合、若干買取金額が上乗せされるケースもあります。これは現行モデルまたはそれに近い年式であればあるほどその傾向が強いので、購入時に付属していれば用意しておきましょう。
もし購入時に受け取った覚えがないという場合、売る予定のバイクを購入した販売店に相談すれば貰えることもあります。
買取査定当日まで、できるだけ万全の体制を整え、これまで大切にしてきた愛車を高く評価してもらえるように努めましょう！
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