外装のチェック(サビ・傷・凹み)

「大切にしてきた愛車を高く売りたい…。」バイクオーナーならば、誰もが思う当然の願い事ですね。

バイクの高額買取を実現する上で、「フレーム」や「足回り」といった走行時の安全性を保障するポイントは最重要項目ですが、それらと同水準で大事なのが「外装」です。サビ・キズ・タンクなどのへこみものは明らかに目で見える判断材料となり、そのバイクの保管状況などを如実に示すチェックポイントですので、外装コンディションは十分チェックしておきましょう。

今回は中古バイク査定時における外観状態「サビ・キズ・へこみ」について解説させて頂きたいと思います。

サビによる腐食は程度状況で非常に不利に!サビ編

バイクの買取において、オーナーがどの程度保管に気を配っていたのかを知る目安となるのが、「バイク本体へのサビ」です。サビは金属製品に発生するものであり、全身これ鉄の塊であるバイクはサビの発生が避けられないものですが、経年による不可抗力のサビ以外は、大きなマイナスポイントとなってしまいます。

特に顕著なのが「フロントフォークのサビ」で、元々ヘタりやすいフロントフォークがさらなる減点材料となってしまう少々恐ろしいマイナスポイントです。中古バイク買取業者の査定スタッフもこの点を熟知しており、点サビが数箇所ならばともかく、ブワッと霧吹きで噴射したような広範囲のバイクは、高額査定はあまり期待できません。

この恐るべきマイナスポイントをカバーするには一工夫必要で、オイルストーンやサンドペーパーで研磨し、仕上げにしっかり脱脂することが必要です。コンパウンドや「ボンスター」といったものを使用すれば、軽度の点サビは問題なく落とすことが可能です。

しかし、広範囲に点サビが発生していたりした場合はかなり厄介で、インナーチューブのメッキやその下のスチール部まで研磨してしまうとフォーク自体に凹みが出来て更にマイナス材料が増えてしまいます。

これを落とすには潤滑油の「CRC」をまんべんなく吹き付け、1000番以上の目の細かい柔らかなペーパーで優しくこすり落とし、仕上げに「ピカール」や「ボンスター」でソフトに磨き上げてみましょう。「ピカール」は研磨力が強いため、力の入れすぎには注意が必要ですが、これでかなりの部分が落とせるはずです。

作業後はジッポなどのオイルライター用の揮発性の高いオイルでしっかりと脱脂し、乾ききれば完了となります。

研磨力を考えると、「グラインダー」などの研磨機器による強烈な落とし方もありますが、こちらは細かいキズがつくことは避けられず、目の確かな査定士にかかると一発で見破られてしまいます。普段愛車を大事に扱っている方でもフロントフォークのサビは発生しやすいので、査定前にはサビを入念にチェックして対策をすることをおすすめです。

下手な小細工は却って不利益に?キズ編

バイクを売るためには実車査定は欠かせない要素であり、その際に「車体のキズ」は非常に気になるポイントです。こうしたキズを発見した場合、できれば自分でタッチアップペンなどを使用して補修したくなるところですが、それは却ってマイナス面を際立たせてしまう恐れがあります。

基本的にバイク・自動車の査定は「減点方式」であり、キズやへこみをプロの査定スタッフが見逃すことはまずなく、そうした心情も理解できますがプロの目を誤魔化すことは不可能です。プロによるオールペンなどであれば話はまた別ですが、タッチアップペンなどでお手軽に行う修繕はかなり粗雑になるため、かえってヤブヘビとなってしまうケースの方が多いと言えます。

かと言って修理に出すコストと査定評価額が見合うか?と言われれば、間違いなく赤字になってしまいますので、ここは覚悟の上でそのまま査定に出してしまった方が精神衛生的にも楽です。そうした粗を隠すその場凌ぎの対策よりも、しっかりと時間をかけて丁寧に洗車を行い、ワックスがけを行ったほうがはるかに見栄えも印象もよく、総じて高評価につながる可能性が高くなります。

大切なのは、一般人では対処することが難しいことで右往左往せず、「信頼できる買取業者を選んで査定依頼を行うこと」です。優良業者であれば、車体へのキズはある程度経年・使用による不可抗力として扱い、必要以上に減額してくることはまずありません。

小細工なしで直球勝負がおすすめ!へこみ編

キズに関しては前述した通りですが、転倒によるタンク・マフラーなどの目に見えるへこみもまた気になる要素のひとつです。こちらの場合、修繕はさらに難易度が上がりますので、修理業者に頼むとかなりの費用を覚悟せねばなりません。

バイク・自動車において「へこみ」はお馴染みの問題でもありますので、スペア用のガソリンタンクや交換パーツのストックがあるケースも多く、オーナーが考えるよりもマイナス材料としては低めです。

外見の綺麗なバイクは、それだけでも非常に魅力的で買取価格も高値が狙えますが、へこんでしまった箇所の修繕費と買取価格の差額を考えると、メリットは全くありません。バイク買取業者には「現状販売」という奥の手がありますので、ここは割り切ってそのまま正直に査定に出してみましょう。

こちらも下手にくよくよ悩むより、丹念に愛車を磨き上げて査定に臨むことにより、査定スタッフの心証を良くした上で査定額を上げることを狙うほうが楽でお得です。カウルやサイドカバーなどの内側も出来る限り磨き、美しい状態で査定に臨めるように準備しましょう。

外装関連の問題は出来る範囲での対処で十分!洗車と合わせて総合的に判断を!

以上、バイク買取における外装問題について解説しました。いかがでしたでしょうか?

目に見えるサビ・キズといったトラブルは、出来ることなら何とかしたい…と考えるのは自然ですが、それもケースバイケース。あなたの大切な愛車を査定しに来るのは、メシの種として多数のバイクを見てきた「プロの査定士」です。

付け焼刃の対処策では簡単に見破られる上、「小細工で隠蔽しているなら他に何か大きなトラブルがあったのでは?」という先入観を植え付けてしまう恐れもあり危険です。サビへの対処は根気がいる作業ですので、自分でしっかりとサビ対策をすることは有効ですが、キズ・へこみに関しては逆効果そのものと言えるでしょう。

買取業者の見極めをしっかりと行い、査定当日までに心を込めて洗車することでそれらのマイナスポイントはある程度カバーできます。できること・やるべきことをご自身で取捨選択し、事前準備に時間をかけることが外装に関するマイナスポイントを減らす極意と言えます。

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