チェーン・スプロケットのチェック(サビ・キズ・汚れなど全般)

あなたが所有している愛車のチェーンとスプロケットはどうなっていますか?

ベテランライダーの方であればよくご存知のことですが、バイクという乗り物においてオーナーのレベルを図るもっとも簡単な見分け方は「チェーンの状態」だと言われてます。チェーンがたるんでいたり、サビや汚れで見るも無残な状態であれば、どれほど高価なカスタムパーツを装着していたとしても「あ、このオーナーさんは愛がないな」と侮られてしまうポイントです。

バイク買取業者もそこをよく理解しており、買取査定時にチェーン・スプロケットの状態が悪い場合、不心得な業者であれば「たかをくくった対応」をしてくることも珍しくありません。

今回は中古バイク査定時におけるチェーン・スプロケットの状態について解説します。

チェーンとスプロケットの状態が悪いとどんな不具合があるの?

チェーンオイル(チェーンルブ)が真っ黒でドロドロに汚れきっていたり、サビで茶色く染まったボロボロのバイクが店頭販売されていたとしましょう。あなたはそのバイクを見て、「何がなんでも買いたい!」と思えるでしょうか?

恐らく、よほど特別な事情がない限りはその他の車両を検討するか、または値下げ交渉を考えるのではないでしょうか。チェーンとスプロケットの状態が悪ければ、100%のエンジンパワーを発揮することは事実上不可能です。

サビによる腐食で劣化が進み、高速で走っている時に「ブチッ」とチェーンが千切れてしまったとすれば、目もあてられないほどの大事故に繋がることすら考えられるからです。目に見えるバイクの構成パーツの中でももっとも動きの多い箇所だけに、ここをメンテナンスしているか否かはオーナーの知識・技量・人間性を知る上での重要チェックポイントと言われています。

新しいバイクに乗り換えた際、他のライダーから「あ、このオーナーさんしっかりしてるな」、または買取査定時の査定スタッフに「このオーナーさんはしっかりメンテナンス知識のある人だ」と思われ、軽くみられないためにもぜひご自身でチェーンとスプロケットの清掃だけでも行っておきましょう。

しっかり汚れを落としてルブを吹き付け!チェーン&リアスプロケット編

チェーン・スプロケットのクリーニングを行う前にまずは必要なものを準備しておきましょう。

具体的には以下のものを用意することが理想的です。

・チェーンクリーナー
・チェーンルブ
・古新聞数枚
・清掃用のウエスまたは古タオル数枚
・軍手またはゴム手袋
・古くなった歯ブラシ

管理人のチェーンクリーナーのおすすめは「WAKOS(ワコーズ)」の「CHA-Cチェーンクリーナー」で、こちらは洗浄ブラシがついたプロからの信頼性の高いマストアイテム。しかし、Amazonなどの通販サイトでも1,500円前後はするため、間に合わせで何とかしたいという方は、「中性洗剤」か「KURE(クレ)」の「CRC チェーンクリーナー」などがおすすめです。

特に愛車に使用されているチェーンが「シールチェーン」である場合、必ずチェーンクリーナーでの洗浄を行いましょう。それ以外のものではチェーンプレートの間にあるシールが溶けてしまったり、劣化を早めてしまう恐れがあるためです。道具類が用意できれば、まずは愛車の下に古新聞を敷き詰めて汚れが飛び散らないように事前準備です。

まずはセンタースタンドを立ててチェーンカバーを取り外し、チェーンとリアスプロケットをむき出しにしましょう。そしてウエスを一枚手に取り、チェーンの内側に回してクリーナーと汚れが飛び散らないようにしながら吹きかけていきます。

クリーナーをたっぷりと噴射する必要はなく、全体的に吹き付ける程度で十分ですので、噴射し終えたら今度は歯ブラシ(または洗浄ブラシ)で丹念に洗浄していきます。ゴシゴシと汚れを無心にこすり落としていき、汚れが落ちれば別のウエスを使って汚れを拭き取って下さい。

その後はリアタイヤを回し、チェーンを進めて洗浄を繰り返してください。チェーンを連結しているカシメ部分を目安にすると進行度がわかりやすいのでおすすめです。それと合わせ、同時にリアスプロケットの汚れも丹念に磨き落としていきましょう。

小一時間もあればすっかりと汚れが落ち、見違えるように綺麗な状態になりますが、チェーンが緩んでいた場合は合わせて締め直しておきましょう。

万全の体制で臨むならこちらも合わせて!フロントスプロケット編

基本的には前述までの手順でもOKですが、入念に行うのであればフロントスプロケットも合わせて洗浄してしまいましょう。

バイクの車種によって位置は多少変わりますが、一般的には車体中央部あたりに「フロントスプロケットカバー」で覆われていますので、カバーを取り外します。長期間カバーを開けていなかった場合、このカバー内側に汚れがびっしり付着していることが殆どですので、まずはこちらにクリーナーを噴射してしっかり磨き上げておきましょう。

カバー内の汚れをそのままにしておけば、せっかくフロントスプロケットを洗浄しても、組み付け時に汚れが再付着してしまうからです。フロントスプロケットはリアに比べてサイズも小さく、洗浄することにさほどの手間はかかりませんが、チェーンは循環するので手を抜かずきっちり磨いてください。

最後はしっかりチェーンルブを塗布!チェーン清掃仕上げ編

チェーン全体とスプロケットの汚れが落ちきれば、最後の仕上げは「チェーンルブの塗布」となります。できれば洗浄後はチェーンに残った余分な水分などをよく乾燥させてから行いたいところです。カシメ部分を目安にし、チェーンの両サイドの隙間(都合4箇所あります)を狙ってチェーンルブを注油していきます。

洗浄時と同様に、リアタイヤを回しながら注油してまんべんなく塗布していきます。ルブの塗布が終わればさらにリアタイヤを数周回し、ルブをチェーンにしっかりとなじませてください。その後は各カバーを組み付けてリアのホイール全体の汚れを拭き取れば作業は完了です。

お手軽メンテは逆効果? チェーン清掃に手抜きは厳禁!

以上、バイク買取におけるチェーンとスプロケットの状態について解説しました。いかがでしたでしたか?

時間がないから、もっと簡単にどうにかしたいという方もいますが、査定スタッフは数多くのバイクを評価してきた歴とした「プロの目」であなたの愛車を評価します。ただカーシャンプーを使って気持ち程度汚れを落としたり、ルブの塗布が雑であれば「あ、このオーナーさんは、なんちゃっての人だな」と、かえって侮られてしまいます。

目に見えて汚れがガシガシ落ちていくチェーン洗浄は、精神的にも疲労を感じることはあまりなくメンテナンスの初歩でもあります。あなたが大切にしてきた愛車の晩節を汚さないため、また次に乗る未来の愛車を大事に乗り続けるため、未経験の方はこの機会にチャレンジしてみることをおすすめします。

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