車体のフレームチェック(カウルの立て付け・フロントフォーク)

例えどんなに好きな車種であったとしてもそのバイクのフレームやフロントフォークが歪んでいたり、カウリング・外装類が割れ欠けだらけの状態であったらそのバイクを選ぶでしょうか?

これは愛車を売却する際にも同じことで明らかなボディへのダメージは、車両価値を大いに引き下げてしまう不安材料となってしまいます。もちろん、中古バイク買取業者はバイクを買い取ることを業務としており、そうしたバイクであってもほぼ買い取ってくれますが、売れ残りや修繕費などを考えるとリスクが高くなるため、リスク軽減化のため安く買い叩くのが基本となっています。

そういったケースの場合、中古バイク買取業者に買取を依頼するよりも、パーツ単位に解体して専門業者に売るか、または現状販売車両として委託をお願いしたほうがよい場合もあります。

今回は中古バイク査定時におけるフレーム・フロントフォークなど、買取査定に直結するバイクの根幹部分について解説します。

フレームの歪み・腐食は深刻なマイナスポイント!フレーム編

「オートバイ」という乗り物は、金属製のフレームにフロントフォーク・スイングアームなどを連結し、エンジンや外装類を載せることで構成されています。その中でもっとも重要なポイントとなるのがフレームで、サビによる腐食や事故などで歪んでしまってダメージを受けていた場合、安全性は極めて疑わしいものとなってしまいます。

フレームの歪みやサビ・キズなどをリペアすることは可能ですが、よほどの高額車両でもなければ完全に赤字覚悟の高額修理となる上、再生できてもいわく付きの物件(車両)として敬遠されてしまいます。

中古バイク買取業者の基本はバイクを一般のユーザーから買い取り、業者間取引(オークション)で売却または自社整備した上で店舗にて販売することで利益を上げています。そのため非常に高度な修復技術を求められるフレームのリペアまで行える余力があることは稀で、フレームの歪みは9割方買取を断られてしまうのが一般的なケースです。

一方、減額率はかなり高めではあるものの、サビによる腐食やキズは研磨とスポット溶接・防錆塗装などで再生可能なため、買取成約率は比較的高いという結果になります。買取査定の申し込みをする前は、時間に余裕を設けて洗車を行い、愛車のフレームに深刻なダメージがないかをしっかりチェックし、発見した場合は申し込み時にその詳細を説明しておきましょう。

そうしておくことで査定当日になってそれが指摘された場合、業者側にとっては安く買い叩く格好の材料になり、メリットはひとつもありません。事故でフレームに深刻なダメージを受けていることが明白な場合は、予めそのことを申告した上で事故車両の買取が可能かどうかを尋ね、その可否の確認を行うことをおすすめします。

事故車両であることを素直に申告してる場合、フレームへのダメージがあったとしてもエンジン・キャブレター・スイングアームなどが軽傷であればパーツとしての値段をつけてくれますが、査定時の土壇場でそれが発覚すると買取どころか処分費用を請求されることもあるので注意が必要です。

少しでも不安材料の申告を控えたい、という気持ちは理解できますが、査定を行うのはその道のプロですので、下手な小細工はかえって心証を損ねるだけとなってしまいます。ここは隠さず事前に打ち明け、無駄な時間と出費を負うことにならないように努めましょう。

フロントフォークのダメージは安全性を損なう大きな減額ポイント!走行距離編

バイクの安全性を確保する上で、フレームと同レベルで重要なポイントは、ずばり「足回り」です。車体前半部の重量を支えるフロントホイールを安定させ、ぶれなく走らせるためには「フロントフォーク」に歪み・捻れがないことは絶対条件であるため、こうした症状を持っているバイクは評価額が極端に下がることも珍しくありません。

フロントフォークの曲がり・歪みといった大規模なものは目に見えてそれと分かりますが、ねじれは立ちゴケなどでも起こるので、査定前には十分に注意しながらセルフチェックを行いましょう。さすがにフォークの曲がり・折れといったものは個人ではまず修復できませんが、立ちゴケによる軽度のねじれは比較的簡単に直すことができます。

まずはギアをニュートラルに入れて平坦な場所に移動させ、力を要れずまっすぐに押し進めることができるかの確認から行います。違和感を覚えたりまっすぐ進まない場合は、フロントフォークの問題が考えられます。

その際は横からフロントフォークを水平に見て、左右ともにピタリと重なっているか否かをチェックしてください。フロントフォークのアンダーブラケットの下部からアウターチューブ上部までのインナーチューブを重ねてチェックし、上下のどちらかが重ならずズレていれば不具合は間違いなくねじれです。

まずはスタンドを立てて車体を安定させ、転倒した方向にハンドルを目一杯に切り反対側からホイールを蹴ってみてください。これはダートレースなどでよく行われる応急処置のひとつですが、これで直るようであれば症状はごく軽微なものと言えます。

メンテナンスの知識があれば独力で完全に修理することも可能ですが、知識・技量に自信のない方はこの応急処置だけに留めておき、立ちゴケなどでねじれていることと応急処置でこの程度までは改善したということを説明し、これはあくまでも立ちゴケによる軽微なものということを説明しておきましょう。

もし前述のチェックでフォークのねじれが確認できない場合、問題はねじれではなくスイングアームやフレーム、タイヤの偏磨耗などが考えられます。

カウル・外装パーツは万全ですか?バイク買取査定・外装&カウリング編

バイクにはガソリンタンクやサイドカバーといったものから、スーパースポーツに代表されるカウリングまで、様々な外装パーツが組み合わさることで車体デザインを構成しています。

こういった外装関連もフレーム・フロントフォークといった車体の重要チェックポイントのひとつで、タンク・前後フェンダー・カウリング・シートの4つは最低限チェックされると思っておくべきです。特に「ガソリンタンク」と「シート」は目に触れる面積が大きい箇所であり、どんなバイクにも必ずあるパーツのため、キズやサビ・凹みなどに加え、穴開きや破損などは徹底的にチェックされることを覚悟しておきましょう。

カウル付のモデルであれば、カウルの割れ欠けといった破損状況に加え、カウルステーなどの立て付け状態もチェックポイントに入ります。ハンダごてや穴埋め用のパテ、数種類のサンドペーパーがあればある程度までのカウルの割れ欠けは修復可能ですが、よほど経験がある方でなければ仕上げのいびつさでかえって査定評価額が下がってしまうこともありますので自信のない方は自前で修理することはせず、素直に破損状況を確認してもらうことをおすすめします。

カウルステーとの接合部をしっかり締め直すなど、査定時にガタつきがないように軽くメンテし、最後にしっかりと洗車をして少しでもよいコンディションに整える程度の努力は行っておきましょう。

メンテナンス・コンディション次第では年式相場以上の買取価格も?

このように、バイクの買取査定において車両本体の基幹となるフレーム部は安全性を確認するための最重要ポイントと言っても過言ではないです。買取業者の査定担当者はプロの目でしっかりとチェックを行いますので、小細工などはせず素直に現状を見てもらうのも一考の価値ありです。

フレームや外装・フォークなどへのダメージは大きなマイナス材料となってしまいますが、大切なのは「対応できる範囲であれば自分で対応し、査定に備えること」です。自信のある方はご自信の手でメンテナンスするもよし、自信のない方は洗車や応急処置などを行って少しでもよい状態で査定してもらえるように時間的余裕を持って査定準備に取り掛かりましょう。

できる箇所は自分でメンテナンスして査定に臨みたい…という方は、以下の関連ページを参考に検討してみてください。

外装のチェック(サビ・傷・凹み

足回りのチェック(フロントサスペンション・タイヤ・ホイールの消耗・状態)

チェーン・スプロケットのチェック(サビ・キズ・汚れなど全般)

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