普段からバイクに乗ってる人でも、なかなかメンテする機会がないのがハンドル・メーター周り。走行時の安全性や、大口径レンチ類が必要ということもあって、メンテナンスに不慣れな初心者にとっては敬遠してしまう傾向にあります。
現在のバイクは非常に高い安全性を確保しており、耐久性の面でハンドル類を交換する必要はありませんが、トップブリッジやメーター周りは固定金具の関係でなかなかケアしづらい箇所です。
そのため、外装類はピカピカに磨いてあってもハンドル周りはサビや汚れだらけ…、というバイクも多苦あります。この状態ではアンバランスで美しくないですよね。
これからツーリングの予定があったり、売却処分を考えている場合は一度ハンドル&メーター周りのメンテナンスを実践してみましょう。
今回は、もっともライダーの目に触れるハンドル&メーター回りの基本メンテナンスと、押さえておきたいポイントについて解説します。
記事の目次
ハンドル&メーター周りをメンテナンスするとどうなる?
ハンドルやメーター周りは、メーターの故障を除けば走行性能の面では殆どメンテナンスの必要はないと言われていますが、バイクの構成部品の多くが金属製であるため、ハンドル周りは特に金属パーツが多い箇所となっています。
そのため、ハンドル周りは特にキーホルダーなどによるキズや水分によるサビが発生しやすく、愛車の美観を損ないやすいという美観の上での弱点でもあります。ここをしっかりケアしておくことで、愛車の美観を保つと同時にメーター不良やブレーキフルードの状態といったその他の異常に気づきやすくなり、副産物としてもメリットは意外に多いです。
また、バイクの売却時には車両全体の美観も重要視されるので、今後の維持・売却を考えると出来るだけ良い状態で維持しておくことをおすすめします。
トップブリッジの清掃と交換は意外と簡単!
キーホルダーなどでバイクの鍵をまとめているライダーは、加減速によって鍵とトップブリッジが擦れ、キズの原因になります。
対策としては、オートバックスなどの用品店でセンチ単位の計り売りが行われているカーボン状パッドなどを貼り付ける方法がありますが、ブラック塗装などを施したトップブリッジの場合、キズからサビが発生してしまうと見た目がかなり悪くなってしまいます。
金属についたキズのケアは難しいですが、キズによるサビ・腐食の発生を防ぐためにも、できるだけ早めにケアしておきましょう。トップブリッジ自体は1万円前後で新品が購入できるもので、それほど予算がなくても交換できるパーツのひとつですが、そこまではしたくないなぁ…という場合は、「ピカール」などの金属研磨剤のウールタイプを使ってケアしましょう。
ケアの仕方はさほど難しいものではなく、トップブリッジに設けられた各ボルト類を外してトップブリッジ単体を取り外し、研磨剤を使用して優しく磨くだけです。コツは親指で力を入れてこするのではなく、人差し指と中指で優しく往復させる感じで撫でるように研磨していきます。
金属地のままのトップブリッジであれば力を入れて磨いても大きな影響はありませんが、ブラック仕上げなど塗装処理が行われている場合、力を入れすぎると却って塗装が広範囲に渡って剥離し、被害を広げてしまうことにもなります。
そのため優しく磨いてキズ内の汚れと現状発生しているサビ・くもりを落とし、一通り落とし終えたら今度は、オイルライター用のオイルをまんべんなくかけて脱脂します。
ライターオイルは非常に揮発性が高く脱脂力に優れているため、酸化によってサビの原因となる脂分をすっきり落としてくれる優れものです。
10分も放置しておけばすっかり乾くので、その間にハンドルステーなどトップブリッジと接していた他の接合部を同じように磨いていきます。
ハンドル磨きは接合部分もしっかりと行いましょう
トップブリッジのケアをしながら、ハンドルに設けられたスイッチ類などを取り外し、同時に磨いておきましょう。スイッチボックスの下や、ハンドル末尾のバーエンド接合部分などはサビが隠れやすく、意外に腐食が進行していることもあります。
スイッチ類・ブレーキのマスターシリンダーなどは丁寧に取り外し、トップブリッジ同様に研磨剤で優しく磨き、ライター用オイルで脱脂しておきましょう。
グリップが古くなり、ハンドルと癒着してしまっているようであれば、この際合わせて交換されてみるのもおすすめです。デイトナなどの社外メーカーから様々なカラーバリエーションのグリップが販売されているので、予算とお好みに応じて選んで交換しましょう。それほど長く乗る予定がないオーナーの方は、純正グリップと同色のグリップを選んでおくと後々安心です。
スイッチボックス類を取り外す時は、丸ごと分解するのではなく必要最小限の箇所のネジ類を外す程度に留めます。この時に各スイッチの動作チェックを行ったり、ブレーキフルードの状態確認、スロットル&クラッチワイヤーの点検をしておくと愛車の維持の面でも安心です。
あなたのバイクがセパレートハンドルの場合は、フロントフォークとの連結部を磨くことを忘れずに!
メーター周りの清掃・点検も忘れずに!
バイクのメーター類の取り付け方法は車種によって千差万別ですが、トップブリッジとハンドルの取り外しが済んでしまえば数箇所のネジ類を緩めるだけである程度動かせるようになります。
一部の車種の場合、配線処理の関係でガソリンタンク下に配線が通されていることもありますが、メーター不良による交換でなければそこまで外す必要はありません。
まずはメーター類に付着している汚れを落としやすくするため、規定位置からずらして使用済み歯ブラシなどで優しく磨いていきましょう。この時、ライター用オイルを含ませて磨いていくと脱脂効果があるため綺麗に磨きあがります。
メーター内部にまで埃が混入することは稀ですが、不安な方はOA用の「エアダスター」を吹いて見えない部分の埃を飛ばせばOKです。メーター類の金属部はメッキ加工されていることが多く、「ピカール」などの研磨剤の使用は却って逆効果なのでご注意ください。
メッキの剥離を進めてしまう恐れもありますので、ウエスなどで汚れを拭き取った後、ライター用オイルを含ませた布などで優しく拭くだけで十分です。
作業後は軍手などをはめて素手で触れないようにし、脂分をつけないようにしてイグニッションをONにしてエンジンを始動させてみてください。メーターやスイッチ類の動作が正常であるかを確認し、ワイヤーなどの緩みがあればしっかり接続し直してケアしておきましょう。
ハンドル・メーター周りのメンテナンスは他の作業と合同で!
メーター不良といった不具合がないようであれば、以上でハンドル・メーター周りのメンテナンスは終了です。脱脂済みの各パーツを、脱着時とは逆の手順でしっかりと組み付けていきましょう。
キーホルダーなどによるキズが未対策となっている場合は組み付けの最後で前述した計り売りのパッド類をつけることで、キズの拡大・サビの進行をストップすることができます。
ハンドル・メーター周りのメンテナンスは、トップブリッジを外すという作業手順上、「フロントサス(フロントフォーク)」や「電装系」のチェック・メンテナンスと同時に行える相性の良い作業です。
単体で行うよりも遥かに作業効率が良いので、時間に余裕を設けて一気にメンテナンスすることをおすすめします。
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