抑えたい車体状況のチェックポイント

二束三文になるか希望額以上で売れるのか…バイクの売却には車体状況の把握が肝要です!

いきなり見るも無残な画像が目に入り、少々驚いてしまった方もおられるかも知れませんが、バイクを高値で売るためには「車体状況の把握」が非常に大切です。

ご覧頂いた画像のように、見るからに盗難被害車あるいは部品取り車としか見えない状態であれば、使える部品があったとしても(見せかけだけで何かしらの不具合があるのでは…)という疑念を抱かせてしまい、買い手は及び腰にならざるを得ません。

そうなると不要なバイクを処分するには有償で処分費用を支払っての処分か、二束三文で投げ売りするかのどちらかとなってしまい、泣くに泣けない状況に陥ってしまいます。

今回は、バイクを高値で売却するための重要事項のひとつとして、「売却にあたっての押さえておきたい車体状況」及び「車体状況を把握する上でのチェックポイント」について解説させて頂きたいと思います。

どちらもあなたの愛車を売る以外でも、管理・維持していく上で非常に重要なものですので、メンテナンス知識に自信がない方も一読されることをおすすめいたします。

あなたが売りたいバイクはどのような状態か?それに応じた準備が大切です!

あなたが現在手放すことを考えておられるバイクは、果たして現状どのようなものでしょうか?完全なフルノーマル車なのか、はたまたハイカムまで組み込んだフルカスタム車両なのか、車体の状況はそれこそ千差万別です。

あなたのバイクがどれほど高価で稀少価値の高いモデルであったとしても、買い手側の購買意欲をそそれる状態でないならば、高額での売却・取引を期待することは滑稽劇にしかなりません。

まずはあなたの所有しておられるバイクが、以下のどのタイプにあてはまるのかセルフチェックしてみましょう。

タイプ1・ほぼ購入時の姿を維持しているノーマル車両

正規ディーラー店またはメーカーの正規代理店で新車で購入された方であれば、その状態を維持することの困難さをよく理解されておられるかと思いますが、メーカー出荷当時のパーツが完備されている状態であれば「フルノーマル車」と言えます。

この状態はもっともユーザーの好みによる相場変動が少なく、中古車市場でも引く手数多のタイプだと言えます。ブレーキパッドやその他消耗品を交換した程度であれば「ノーマル車両」で、こちらもほぼフルノーマル車両と同様の扱いになります。

この状態でエンジンが始動する実動車であればそれほど苦労することはなく、洗車する程度で十分高値での売却が期待できます。

タイプ2・カスタムパーツで自分好みに仕上げたカスタム車両

恐らく、タイプ3と同じ程度で多いのがある程度自分の好きなパーツを装着した状態の「カスタム車両」。

本当にそのマシンが好きで、伴侶のように愛しているという方であれば、「ヨシムラ ハイカム」などを組み込んだフルカスタム車であることも珍しくなく、玄人好みな渋い仕上げとなっていることもあります。

しかし、この種のカスタムバイクは人によって好き嫌いの差が激しい傾向にあり、中古バイクを取り扱う業者でも得意・不得意がはっきりと分かれる傾向にあります。

これらのカスタムバイクを高値で売るためには、できるだけ純正パーツを用意した状態にするか、またはカスタムバイク専門のショップなどを選んで売る努力が重要になります。

タイプ3・そこそこ傷みがあるも実動に不具合のない「ほどほどの車両」

現在、日本でもっとも多くの方がイメージされる中古バイクと言えば、恐らくほどほどに乗り込んでそれなりの使用感がある「ほどほどの車両」かと思われます。

ややファジーな表現で申し訳ないのですが、こういった「ほどほどの状態」のバイクは消耗品の交換以外メンテを行っていないという事も多く、売却する前に洗車しながら不具合のある箇所をひとつひとつチェックしていくことが重要です。

また、自分でケアできる範囲であれば軽いメンテナンスを実施し、大切に乗ってきた愛車であることを理解してもらえるよう、入念にチェックしておくことが何よりも大事だと言えます。

タイプ4・エンジン不動・事故・盗難被害ありな訳あり車両

バイクの処分を検討するもっとも多い理由に挙げられるのが、交通事故やエンジンの故障による不動、または盗難被害などに遭ってしまった「訳あり車両」です。

この状態のバイクに共通して言えることは、「そのままでは自走不可」もしくは「商品としての価値が著しく損なわれている」状態であり、高値で売ることは極めて難しいと言えます。

場合によっては買取査定自体を断られてしまうケースもあるため、少しでも高値で売りたいのであれば車両状態が分かる画像を数点撮影しておき、事故車・不動車を得意としている買取業者に相談しましょう。

タイプ5・公道走行不可能な状態の改造車両

タイプ4のバイクとやや共通点がありますが、いわゆる族車仕様などの「改造車両」であった場合も、一般的な買取業者で高値を狙うには厳しいものがあります。

理由としては保安機器などが法で定められた安全基準を満たしておらず、公道を走らせるだけで「整備不良」として行政処分を受ける恐れが高いからです。

また、ライトカスタムであってもユーザーの好き嫌いで評価額が決まる関係上、さらに好き嫌いが分かれる改造車は極端に評価が落ちるため、一般的なバイク買取業者はそれほど高値で冒険しようとしない傾向にあります。

こうした改造バイクを高値で売りたい場合は、時間をかけて個人売買で買い手を探すか、もしくは改造車を専門に買い取る買取業者を探すことが高額売却の可能性を上げる秘訣です。

車両状態を把握するにはどうするべき?まずは基本に立ち返って洗車から!

あなたの愛車がどのタイプにあてはまるのか、セルフチェックを行った後はそれぞれに応じた事前準備が必要です。

しかし、その前に現在の車体の状況を把握しておくことにより、現状のままでも買い手が見つかる可能性が出てきます。バイクは乗り物としての工業製品ですので、少しでも高値を狙うのであれば、乗り物として正常な状態にすることが重要です。

そこで車体状況を把握するのに役立つのが「バイクの洗車」で、水をかける工程ひとつを取っても、カウルなど外装類のヒビ・割れ欠けの確認ができ、各部をブラシで洗っていくことにより、目視による詳細なチェックが行えます。

また、同時にタイヤの空気漏れやチェーンのたるみ具合、サスペンションのサビや沈み方など、これだけでも多くの情報が得られます。

バイクを買って間もない頃、愛車を綺麗な状態に保つことが気持ちよかった記憶はありませんか?

そうした「基本に立ち返って見ること」が、あなたのバイクを高く売るための第一歩だと言えます。

愛車の状態把握はこちらをチェック!

あなたが所有しておられるバイクのタイプ別に、高く売るためのチェックポイントと対策法を解説させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

これらのタイプのうち、1・2・3・5についてはエンジンが始動できる状態であるため、最低限の売却価格は期待できますが、もっとも売却が困難なのはタイプ4の不動車両・訳あり車両です。

しかし、エンジンがかからないという理由だけで不動車と決め付けてしまうのはやや乱暴で、簡単なメンテナンスを実施することで復活できる可能性もあります。

当サイトの過去記事では、上手な洗車の方法や不動状態から復活させるメンテナンス方法を取り上げた内容のものがあります。
以下の記事を参考に、売却準備の一環として愛車のチェックしてみてください!

関連記事:バイクの洗車の仕方

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